上司が業務の邪魔ばかりするんだけど
このように悩んでいませんか?
無能な上司は一定数存在します。
特に中小企業で情シスが少数の場合、システム部門ではなく、管理系の部門に所属するのが一般的です。
そのような場合、ITリテラシーの低い人が上司である可能性があります。
ITリテラシーが低い上司は情シスにとって邪魔でしかありません。
これを解決するには“上司の承認欲求を満たす”という方法があります。
では具体例をもとに解説していきます。
事象1【ネットワーク障害発生】
ネットワーク障害発生
ひとり情シスの私はベンダー管理・サーバー・ネットワークまわり等々、システム系全般をひとりで請け負っていました。
管理系の部門に所属し、上司は営業あがりのITリテラシーが全くない人です。
ある日、営業部から業務システムにアクセスできないという連絡を受けました。
私のPCでも業務システムにアクセスしようと試みたところ、アクセス不可。
ネットワーク障害の発生です。
やばい・・・
障害発生だ・・・
ただでさえ忙しいのに・・・
障害対応と無能上司のダブルパンチ
まずは社内システムの掲示板に“業務システム障害発生”と進捗があれば再度連絡する旨を登録。
急ぎ足でサーバー室へ移動しました。
障害対応をしている中、しばらくすると・・・
“コンコン”
ドアのノックする音がしました。
私
「今障害対応中なので後にして下さい!」
“カチャ”
あれ?セキュリティがかかってるから私以外入れないはず・・・
そこには私の上司が立っていました。
そういえば一応私の上司だから入れるようにしていたんだ・・・
上司
「いつ復旧する?」
「原因は?」
「なんとかなる?」
私
「今対応中なので何とも言えません。30分後に連絡します」
上司は画面をのぞき込んでしばらく様子見・・・
やりづらい・・・
出てってくれないかな
上司
「目途はどれくらいだ?」
「すぐになおるのか?」
さすがにイラっとした私。
私
「だからまだ分かりません!ちょっと待ってもらってもいいですか!」
しばらくすると上司は部屋を出ていきました。
そして5分後・・・
“カチャ”
また上司が部屋に入ってきました。
上司
「業務システムにアクセスできないって支店から連絡があったぞ」
「いつ頃なおるんだ?」
イライライライラ
一呼吸おいて、上司のほうを向きました。
私
「業務システムにアクセスできないことは掲示板で知らせてあります
それはご存じですよね?
それは支店も同じです
復旧の目途はまだたっていません
とりあえず30分ほどしたら進捗を連絡しますので少し待ってもらってもいいですか?」
うなずいて上司は部屋から去っていきました。
やっと集中できる・・・
10分後・・・
“カチャ”
再度上司が入ってきました。
上司
「まだか?」
邪魔ばっかり・・・何なんだお前は・・・
私のイライラは頂点に達しました・・・
無視を決め込むことにしました。
怒りで冷静な判断が出来ない状況でなんとかこの障害を復旧することが出来ました。
事象2【会議中のヘルプデスク】
会議中のヘルプデスク
ある日、管理系の部門に所属する数名で打合せをしていました。
しばらくするとドアのノック音。
“コンコン”
入ってきた営業社員さんが一番近くの人にメモを渡して伝言している様子。
メモが私のところに回ってきました。
メモの内容はこうです。
来客中のお客様と打合せ中
必要なネットワークにつながらないので対応お願いします
周囲の方々は目配りで「早く行って」と言わんばかり。
私
「お客様対応で少し抜けます」
私はそういって部屋を出ました。
15分程度だったでしょうか。
無事にネットワークもつながり、対応が完了したので打合せに戻ることにしました。
しかし部屋に戻ると打合せが終了していました。
無能上司の理不尽な怒り
翌日上司に個室に呼ばれました。
上司
「昨日会議中に出て行って帰ってこなかったよね?会議を何だと思ってる訳?」
えっ?
この人何を言ってるの・・・
普段会社では顧客第一主義と言っているのに・・・
私
「対応が終わってからすぐに会議室に行きましたが既に終わっていたので」
上司
「そういうことじゃなくて」
もしかして謝ってほしいのか・・・
もう怒りを通り過ぎてあきれてしましました。
ここは冷静に大人の対応をしなくては。
私
「会議中に中抜けしてすいませんでした」
この時をもってこの上司への不信感はMAX状態となりました。
無能上司の対策方法
この上司をなんとかしたい。
なんとかしないと業務がまわらない。
本やネットで色々調べまくる日々。
そして色々試す日々。
結果、ひとつの答えがでました。
それはこの上司の承認欲求を満たすことでした。
承認欲求とは他人から認められたいという欲求のことです。
この上司は承認欲求が高い人の特長が全て当てはまる人でした。
上司のITリテラシーがない。
そして私はひとり情シス。
つまり私は自分の判断で業務を行うことが多く、要は上司の判断に委ねることがほとんどありませんでした。
承認欲求が強い上司にとっては面白くありません。
このような承認欲求の高い人と関わる為の効果的な方法があります。
まずは承認欲求が高い人だと理解すること。
そして仕事以外は一切の関りを断つこと。
つまり仕事以外は極力話しかけないを徹底することである程度の距離間を保ちます。
そしてプライドを傷つけないように、仕事上の判断が必要になった場合、既に答えが出ていたとしても上司に判断を仰ぎます。
つまり、あたかも上司が判断しているようにみせることが重要です。
また上司が言っていることは否定せず、間違っていたとしても一旦は肯定してすることを徹底する。
このようなことを実行してみました。
初めはとても時間がかかりますしとにかく面倒くさいです。
すると徐々にですが業務の邪魔をすることがなくなりました。
まとめ
少し承認欲求を満たしてあげることで業務の邪魔をすることがなくなりました。
この方法はちょっと面倒なのですが、この上司には効果的でした。
もしこのやり方が自分にとってつらいと感じるのであればすぐにやめたほうがいいです。
つらいと感じるのであればこの方法は自分に合っていないということです。
そんな時は我慢せずにこの環境から抜け出すことも考えて下さい。
世の中、情シスをきちんと理解してくれている会社または上司は必ず存在します。
手遅れになる前に一度考えてみるべきでしょう。