上司にプログラミングが出来ないのは情シスとしてのスキルがないと同じって言われたんだけど
このように悩んでいませんか?
結論から言うとプログラミングは出来たほうがいいです。
しかし情シスの役割は各企業で位置づけが違うので出来なくても全然大丈夫なんです。
なぜならプログラミング(開発)メインでやってる情シス。
またプログラミング(開発)は外注し、他自社システム全般を幅広くやっている情シス。
それぞれ企業に求められるスキルが違うからです。
ひとり情シスまたは少数の情シスの環境で開発を強要する企業で働いている場合、早めに辞めたほうが良いでしょう。
ではなぜ辞めたほうがいいのでしょうか。
それは少数で作成したシステムは必ずブラックボックス化するからです。
ITリテラシーが低い企業ほどシステムを軽視する傾向にあります。
つまりブラックボックス化するとは思っていないということです。
そういった企業はこのITの時代に遅れをとり必ず衰退していきます。
では実例をもとに解説していきます。
一般的には情報システム部、略して情シスに所属している人たちが“社内SE”と呼ばれてます。
中にはボクのように社内システム全般をひとりでやっている“ひとり情シス”って人もいるよ。
上司はITのど素人
ひとり情シスの私は管理系の部門に所属していました。
開発はベンダー管理が中心で、他はサーバー・ネットワークまわり等々、システム系全般をひとりで請け負っています。
ある年に人事異動があり、営業あがりの管理職が管理系の部門長を務めることになりました。
つまり私の上司になった訳です。
この上司はITに関してはど素人でした。
やっかいだったのはそれを自覚していないことでした。
いくら業務の説明しても“意味が分からない”とか言ってくる始末。
更に、“私はITに詳しい”みたいなことを経営層に言う始末。
そのような上司だったので業務以外では極力さけていました。
メインの業務システムの入替え
昔の古いメイン業務システムを使用していた弊社。
私の入社より以前の業務システムで、10年以上前にもともとはパッケージで売っていたものを独自のカスタマイズを入れたとのこと。
当時は億単位で導入していたようです。
昔に比べて業務体系も随分変わってきているようで現在は使用していない機能があったり、必要な機能がない等々問題点がありました。
そのような問題があったので今回、業務システムの入替という情シスにとっての一大イベントが発生しました。
これからシステムの要件定義であったり、ベンダーの選定であったりと現状でも激務なのに更に忙しくなる可能性があり、ちょっと憂鬱な気分でした。
突然の無茶振り
ある日のことです。
私の上司が言いました。
業務システムは君がチャチャっと作れないの?
この規模をひとりでですか?無理ですよ!
他業務もありますし、何よりひとりでの作業だったのでかなりの無茶振りでした。
仮にひとりで作れるスキルがあったとしても、ひとり情シスまたは少ない人数で情シスをやっているような環境ではメインとなる業務システムは作成しないほうが良いです。
なぜ作成しないほうが良いのか。
それは必ずそのシステムがブラックボックス化するからです。
作成した人の異動や退職というリスクを考えると個人ベースでのメインシステム作成はやめたほうがいいでしょう。
スキルがないと言われた
会社のメインとなる業務システムを作れないのであればスキルがない。
だから評価しないというのが上司のスタンスでした。
会社の上層部には管理部門の問題点として情シスにスキルがないなんて報告されてしまいました。
もう弁解する力も失せてしまいました。
情シスからみた上司
このようなITリテラシーが全くない上司をみなさんどう思うでしょうか。
開発がひとりで出来ないことを問題視する時点で、この人は無能です。
なぜなら普通で考えればひとりで開発させた場合、その人がいなくなった時点でそのシステムは終了です。
バグの対応、またはシステムの改修は誰でも出来ると思っているようです。
そんなリスクをおかしてまで開発させようとする意味が分かりません。
しかしITリテラシーがない人はシステムが円滑に動いているのは当たり前という考え方をします。
このような人の存在こそ、企業の問題点でありリスクなのです。
まとめ
開発メインであれば通常、それ相応の人数を会社で確保していく必要があります。
もしそのような会社であれば、プログラミングが出来ないことはスキルがないと言われてもしょうがないと思います。
ITリテラシーがない会社または上司の元で働いている場合、全てを押し付けられる危険性があります。
私の場合はたったひとりで全システムをやっている上に開発までやらされそうになりました。
結果として“スキルなし”なんてレッテルを張られる訳ですが・・・
ITリテラシーが全くない人は、システムを簡単に作れると勘違いをしています。
私はこの会社に未来はないと思い、翌年にこの会社を退職しました。
世の中、情シスをきちんと理解してくれている会社または上司は必ず存在します。
あなたも手遅れになる前に一度環境を変えてみることをおすすめします。