上司にシステムは全て外注すればいいって私の存在を否定するんだけど
そのようなことで悩んでいませんか?
なぜ情シスの上司はそのようなことを言うのでしょうか。
それはその上司がITに関する知識がないITど素人だからです。
やっかいなのが、そういう人に限って自覚がありません。
このような人がいる場合、必ず会社が衰退していきます。
ですから衰退する前にこの会社を脱出したほうがあなたの為です。
ではなぜ会社は衰退していくのでしょうか。
この記事を読むことで、ITど素人が情シスの上司だと会社が衰退してしまう理由が分かります。
では解説していきます。
一般的には情報システム部、略して情シスに所属している人たちが“社内SE”と呼ばれてます。
中にはボクのように社内システム全般をひとりでやっている“ひとり情シス”って人もいるよ。
なぜ情シスの上司はITど素人が多いのか
中小企業では情シスと呼ばれる人が圧倒的に少ない傾向にあります。
中でも私のようなひとりでシステムをやっているひとり情シスの方も多いです。
そんな中小企業では情報システム部は存在しません。
ですから情シスは人事・総務・会計等管理系の部門に属します。
もちろん管理系の管理職なので、ITに関する知識など持ち合わせている訳がありません。
やっかいなのがそういう人に限って自覚がありません。
むしろ逆でITに関する知識があると思ってしまっている人がいます。
私はITに詳しいぞ!
ではなぜITの知識がなくても特に問題が起こることもなく、更にITに関する知識があると勘違いしてしまうのでしょうか。
あなたは上司に何かしらの報告をしなければならない時、かなり噛み砕いて説明していませんか?
ITの知識が分からない人にきちんと説明したところで理解されないからです。
だから小学生でも分かるように説明しがちです。
それは悪い訳ではありません。
むしろ良いことです。
しかし、噛み砕いて説明しているというこは、簡単に出来ちゃうように聞こえちゃうんですよね。
それを上司は「俺はITの知識がある」と勘違いする要因のひとつなんです。
あなたはシステムまわりを問題なく運用していませんか?
きちんと運用していることで、上司は自分が管理しているからだと錯覚してしまうんです。
つまりあなたが優秀であればあるほど、上司はITの知識がないど素人でも務まるんです。
俺は優秀なスーパー情シスだ!
外注ばかりすると会社が衰退する理由
社内の思考力がゼロになる
目先のことだけで外注に丸投げ。
こんなことばかりしていると会社にとってリスクしかありません。
業務によってはいいかもしれませんが、何より社内にノウハウが残りません。
ノウハウが残らないということは外注した業務内容が自社で把握できなくなるということです。
うまいベンダーさんの場合はあくまで主導権は御社ですよ~みたいな感じで錯覚させるのがうまいんです。
実は主導権はベンダーさんなんてことがよくあります。
そういった会社はだんだんとITに関することを考えられないようになり、思考力がゼロになります。
全部外注しちゃえばいいや~
あはは~
そして最終的にはベンダー言いなりになるんです。
社内にノウハウがない。
社内にITが分かる人がいない。
こういった会社はベンダーにとって、とてもおいしいお客様なんです。
だって言いなりなんですから。
業務の質が低下する
外注する業務内容によっては、自社の求める質を確保できない場合があります。
たとえば、イレギュラーな処理が多い業務では、外注した業務処理を、再度自社で業務処理をするなど、二度手間となります。
二度手間で忙しいっす
また会社はひとつのシステムではなく、複数のシステムが同時稼働しています。
障害等があった場合、最重要なのは状況把握をすることです。
外注の場合はベンダーによって管理するシステムが異なる為、もし障害等が発生した場合は復旧までに非常に時間がかかってしまいます。
また最近では某メガバンクもシステム障害ばかりですよね。
社内にいたシステムの人を削減・・・
結果としてシステム障害が多発した事態となりましたよね。
これは社内でのシステムの仕事をする人を軽視した人災だと言えるでしょう。
コストアップになる
外注は必ずしもコスト削減につながるとは限りません。
むしろ、コストアップになってしまう場合があります。
もしベンダーが一方的に値上げしてきたらどうしますか?
会社の思考力ゼロで、他のベンダーに任せることができない状況になっているとしたら・・・
その条件を飲むしかありません。
つまりコストアップになるということです。
何も考えなければ搾取されていくだけです。
余計なお金がかかるよ~
そして会社は衰退していくんです。
システムの修正に時間がかかる
全て外注していると大変な時間ロスになります。
例えば“この項目の名称を変えたい”とちょっとしたことでも外注に依頼することになります。
もし外注していない自社システムであれば5分程度で済む業務も、外注することによって半日あるいは1日かかる場合もあります。
場としては“たったこれだけなのに何で??”って思うかもしれません。
何でこんな時間かかるんだよ!
しかし、これが外注のデメリットなんです。
まとめ
外注が全て悪いとは言いません。
しかし何でもかんでも外注ばかりしていると会社が衰退していくことは間違いありません。
特に全て外注して、情シスを無能扱いしている会社からは今すぐ立ち去るべきだと思います。
せっかくITの知識がある有能なあなた。
もったいないですよね。
世の中、情シスをきちんと理解してくれている会社または上司は必ず存在します。
手遅れになる前に一度環境を変えてみましょう。