私は以前、ITリテラシーがない・後任がいない・引継ぎなしの3拍子そろったクソ会社を退職しました。
そんな会社の元上司は社内SE・情シスは会社にいらないというスタンス。
だから評価もしてくれない。
理不尽に強く当たってくる。
そんなイヤな会社でも仲の良かった同僚が何人かいました。
今でもたまに連絡を取り合ったりしています。
そんな元同僚のひとりから以前の会社の状況を聞いたので続きをご紹介していこうと思います。
以前の会社を辞めた理由
前回までのあらすじをざっくり説明します。
私はひとり情シスを3年ほどやっていました。
しかし上司がイヤになり、下記の理由から退職することになりました。
退職するにあたり、引継ぎはやらなくていいとのこと。
後任もなしということもあり、あっさり退職することが出来ました。
私の退職後、会社の状況はとても悲惨だったようです。
特に現場がシステムに対応する人がいなくなり、非常に困っていたそうです。
私の元上司はそんなことはお構いなし。
現場の不満が溜まりに溜まり、退職者が増えているようでした。
ではその後の状況を解説していきます。
以前の会社の現在の状況
システムに対応出来る人が社内にひとりもいない。
会社で問題となっているようです。
元上司は全てベンダーに丸投げすれば良いと思う考えの人。
しかしベンダーに丸投げするには費用が膨大に。
まずはお試しで必要最低限の外注となったようでした。
しかしここで問題が起こりました。
では順番に解説していきます。
ベンダーをコントロールできる人がいない
ベンダーに外注するにあたり、社内でベンダーをコントロールする人。
つまり窓口が必要になってきます。
通常であればベンダー側も窓口を決めてほしいという要望を出してくるはずです。
そこで元上司は総務担当にベンダーコントロールの兼務を命じました。
総務の担当の方は特にITが得意でもないようで、初めは断っていたのですが、業務命令の為しぶしぶ兼務することになりました。
そして当然のように全システム系の業務が総務に集中するようになりました。
当然仕事量は爆発的に増えます。
しばらくすると業務が回らなくなり、上司に相談したそうです。
しかし上司は取り合ってくれず、総務の方は休みがちになっていったそうです。
ベンダーの言ってることが分からない
社内でシステム的なトラブルがあった場合、一旦窓口である総務担当者に連絡が入ります。
そこから外部ベンダーへ連絡するという流れになっていました。
連絡を受けたベンダーはその内容を受け、その回答を総務に伝えます。
その回答、つまりベンダーの言っていることが総務の担当者にとって意味不明のようでした。
ベンダー側は一般的なつもりでIT用語を話す訳ですが、一般人にとっては馴染みのない言葉が多いんです。
この言葉の変換も社内SE・情シスの大事な役割の一つではあるのですが、通常の社員であれば分からないのは当たり前です。
これは総務の方が悪いのではなく、その方をベンダーコントールする立場にした人、つまり上司であり会社が悪いんです。
緊急対応ができない
ある日社内システムにアクセスできないという障害が発生しました。
当然総務に連絡が入り、そこからベンダーに連絡します。
しかし電話口では解決できず、ベンダーが現場に行くことになりました。
総務がベンダーと連絡を取り、システムが復旧するまでの時間はおおよそ3時間半。
その間は業務にならなかったようです。
社内システムにアクセスできない。
ネットワークに接続できない等々、緊急性の高いシステム障害が発生した場合があります。
その場合、外部ベンダーであれば即日対応が難しいのです。
特にネットワークに接続できない場合、ベンダー側の遠隔操作も出来ない可能性があります。
そこで外部ベンダーが会社へ足を運ぶことになります。
その間は何もできない。
つまり業務が滞ることになり、場合によっては会社に損失が発生する場合も想定できます。
社内SE・情シスがいれば損失を最小限に抑えられる可能性がありますので、こういった場合はとても重要な役割を持つことになるんですよね。
社内SE・情シスの募集開始
社内では外部ベンダーに依存するデメリットが大きい。
やはり社内にITに精通している人がいないとダメだという結論に
そこで社内SE・情シスを募集することになったそうです。
募集要項としてはこんな感じのようです。
業務内容:システム全般(開発を含む)
月給:20万円(応相談)
応募資格:システム全般の知識を有する
概ねこんな感じみたいです。
正直言うと・・・
これじゃ~人は来ないのではないかというが第一印象でした。
案の定、ほとんど応募してくる人がいない。
たま~に応募する人はいるらしいのですが・・・。
すぐに向こうから断られるようです。
なぜか。
それは・・・
業務内容の割に給与が異常に低い。
業務内容があいまい。
ひとりでやることへの負担が大きい。
大方こんなところではないでしょうか。
特に社内SE・情シスの経験者ならひとりで何でもかんでもやらされる負担は分かります。
そういった経験者はまず入社しないででしょう。
そして一番重要なのは面接の内容です。
直接面接をした訳ではないのですが、面接官が元上司であればなんとなく想像がつきます。
IT人材を大切にしない態度はやはり相手にも伝わります。
そういった人が上司としているのであれば絶対に入社しませんよね。
結局募集を始めて早1年。
未だに社内SE・情シスは入社していないそうです。
以前の上司の状況
相変わらず同部署にいるようでした。
相変わらず何か問題があっても対応することが出来ないからしょうがないと開き直る始末。
これでは部下達が悲惨すぎます。
社内では口ばかりで仕事をないということが問題視されているようですが、未だに管理職として居続けているようです。
相変わらず部下や他部署からは総スカン状態のようですが・・・
元々は社内の社内SE・情シスはいらないという考えたのはこの人です。
少しは責任を取らせたほうがいいと思いますが・・・
元同僚達の状況
しばらくしてベンダーの窓口として兼務していた総務の方は退職したそうです。
そして営業部の方も若い人からどんどん辞めていっているとのこと。
それに比例して会社の業績もどんどん下がっているようです。
この話を聞いた私の同僚も現在転職活動中とのことでした。
まとめ
ここでの結論としてはただ1つ
“社内SE・情シスがいなくても上司は困らないが現場は困る”
このような状況ではまともに仕事すら出来ないですよね。
IT人材を大事にしない会社は本当にやばいと感じました。
気づいた時には誰もいない。
なんてことになりそうです。
ベンダーに依存するのはいいのですが、最低限システム系の知識がないとベンダーコントロールとしては機能しないんですよね。
社内に社内SE・情シスがいることで、システム障害の切り分けが可能であり、自ら対応できるのは企業にとってひとつの強みとなります。
そのあたりを理解していない、またITをおろそかにする企業はどんどん淘汰されていくのでしょうね。
最近の話で元上司が違う部署に異動になったと聞きました。
また詳細が分かれば追記していこうと思います。